NTTデータは9月16日、クラウド型データウェアハウス(DWH)を展開する米Snowflakeと資本業務提携で合意したと発表した。NTTデータグループの人工知能(AI)データ活用領域を中心とするサービスソリューションと、Snowflakeのクラウドデータプラットフォームの連携を通じた「デジタルサクセスプログラム」を強化し、データ活用によるビジネス推進を国内外で加速させたいとしている。
デジタルサクセスプログラムは、NTTデータが2020年3月に開始したもので、AIとデータ活用を起点にビジネスの成功を支援する。クラウド型ビッグデータ分析基盤「Trusted Data Foundation」や企業同士や拠点間の情報活用基盤「iQuattro」を中核とするデータ活用プラットフォームとテクノロジーパートナーとのエコシステムを通じて、企業顧客のデジタル変革を支援するという。
Snowflakeは、主要なIaaSなどで利用可能な従量課金型のクラウドDWH機能をサービス提供している。NTTデータとは、2020年2月にソリューションパートナー契約を締結していた。今回は資本業務提携に協業関係を強化した形となる。
この提携でNTTデータは、Snowflakeをデータ活用領域の中核テクノロジーに位置付け、データ量やユーザーの柔軟な拡張性を特徴とするデータ活用プラットフォームを強化するほか、Snowflakeと複数のテクノロジーパートナーとの連携ソリューションを創出していく。
「デジタルサクセスプログラム」の概要
また、両社によるSnowflake専門体制を設置して顧客サポートに当たり、NTTデータグループではSnowflakeの技術者を育成して人員を2021年度までに100人、2023年度までに250人以上に増やす。NTTデータは「デジタルサクセスプログラム」全体で、2025年までに300億円規模の売り上げを目指すとしている。