システム障害が発生した東京証券取引所(10月1日午後)
日本取引所グループ(JPX)は10月1日、東京証券取引所(東証)でハードウェアの故障によるシステム障害が発生したと発表した。東証のシステムを利用する札幌、名古屋、福岡の取引所にも影響し、取引を終日停止している。復旧は翌2日以降になるとしている。
東証では、2010年から運用されている「arrowhead」と「ToSTNeT」の2つのシステムで株式売買などを処理している。近年では、2019年11月にarrowheadのシステム更改が行われた。
JPXによれば、ハードウェアの障害と障害が発生した機器からバックアップへの切り替わりが正常に行われず相場情報が配信できなくなり、取引を停止させた。1日午後現在はハードウェアの交換を予定しているといい、その他のメンテナンスなどを含め、2日以降に正常な売買ができるよう対応を行っていると説明している。
東証システムのネットワーク構成(出典:JPX)