「Microsoft Teams」に電話をキャリア経由で統合--ファクスも連携可能

山本雅史

2020-11-02 07:15

 電話をロケーションフリー化できる「Microsoft Teams」だが、一般電話と接続するためには各通信キャリアとの専用の契約が必要だ。今回は、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「Direct Calling for Microsoft Teams(DC Teams)」でのTeams活用方法を紹介する。

DC TeamsでTeamsから外線電話

 DC Teamsは、Teamsのユーザーごとに050のIP電話の電話番号を付与し、この番号が個人の電話番号となる。全国に支社や営業所がある企業にとっては、社員番号と同じように一度電話番号を付与すれば、全国どこに行っても、同じ電話番号がそのまま利用できる。

 DC Teamsは、初期費用として交換機等工事費用が税別で3000円、TeamsでDC Teamsが利用できるようにする設定代行費用として5万円が契約時にかかる。後は、1ユーザーあたり、300円でIP電話番号が付与されてTeamsで外線電話が利用できる。

 Teamsの電話システム「Phone System」とDC Teamsを合わせれば、1ユーザーあたり月額1170円となる(外線の通話料金は別)。1ユーザー当たり1170円というのは、少し高いように思えるが、外線電話を全面的にTeamsに切り替えれば、オフィスの構内交換機(PBX)やNTTの電話回線費用がかからなくなるため、コスト的には安くなるだろう。また、オフィスのPBX用の電話機なども、必要なくなるため、会社全体でコストを考えれば安くなるだろう。

 また、社員に会社からスマートフォンを配布する場合も、Teamsでの外線通話を利用すれば、スマートフォンの契約を通話し放題などではなく、データ中心の契約に比重を移すことで、コスト削減になるだろう。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]