コニカミノルタ、KDDI、NECは、大阪府高槻市にあるコニカミノルタの「Innovation Garden OSAKA Center」に、au 5G(第5世代移動通信システム)基地局を設置すると同時にローカル5Gの免許を取得し、5Gを活用した「ハイブリッドの5Gオープンラボ」(オープンラボ)を11月6日に開設する。3社は共創により、5Gを活用したビジネスの創出に取り組んでいく。
同ラボでは、日本でも稀なキャリア5Gとローカル5Gのハイブリッド開発環境を備え、一般的なオフィス環境や工場などの製造現場、屋内外の連携などを想定した5G活用の実証実験を行っていく。同時に、ローカル5Gの優位性の実証など、広く知恵と技術を集めて実用化に向けた共同実験の場として、さまざまな業界のパートナー企業や大学など研究機関にも提供していく予定だという。
Innovation Garden OSAKA Center(左)と、ハイブリッドの5Gオープンラボ(右)
3社の役割は、コニカミノルタが画像IoTと5Gをかけ合わせた「高画質動画の高速AI処理」によって、オフィス、製造現場、医療・介護、農業、エンターテインメントなどさまざまな分野に価値を提供していく。KDDIは、コニカミノルタの画像IoTとKDDIの資源を掛け合わせ、オフィスなどにおけるユーザーにとっての新たな「価値」に着目したサービスデザインなど、スマート社会の実現に向けた取り組みを推進。NECは、ローカル5Gを実際に体感し、検証できる環境を構築する。これにより、コニカミノルタや同社の顧客事業のDX(デジタル変革)を支援していくとともに、5G以外も含めたネットワーク技術とコニカミノルタの画像IoTを活用し、社会課題解決に向けたイノベーションの創出に取り組む。