中国のAlibaba Groupは現地時間11月5日、2020会計年度第2四半期決算(9月30日締め)を発表した。好調なEコマース事業が業績に貢献し、堅調な決算となった。同社はこの部門の継続的な成長について、消費性向の高まりが理由だとしている。
売上高は前年同期比30%増の228億4000万ドルで、希薄化後ADS(米国預託株式)1株当たり利益は1.54ドルだった。非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は$2.65ドルで、前年同期比で37%増加した。
同四半期の純利益は39億ドルで、株主に帰属する純利益は42億3000万ドルとなった。2019年にAnt Groupの株式33%を取得した一時的所得と、関連する株式ベースのスキームを除くと、非GAAPベースの純利益は69億3000万ドルで、第1四半期(6月30日締め)の67億4000万ドルから増加した。
中国の小売マーケットプレースのアクティブコンシューマー数は7億5700万人で、第1四半期の7億4200万人から増加した。9月のモバイル月間アクティブユーザー数は、8億8100万人を記録した。
Alibabaは1日に、同社が毎年11月11日(通称:独身の日)にちなんで開催しているショッピングフェスティバルの第1弾を実施した。同社によると、「何億人もの」消費者が参加し、「中国で消費者支出が堅調に回復していることを示しているほか、国際的なブランド企業や中小企業にもたらす機会の重要性を表している」という。
2つ目のメインイベントは、11月11日に開催される。
クラウド事業のAlibaba Cloudは売上高が21億9000万ドルで、前年同期から60%増加。パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方で、需要が安定的に推移しているためだとしている。
同社は8月に、中国で3つのハイパースケールデータセンターを新たに開設した。今後3年間に280億ドルを投じてクラウドインフラを最新化する取り組みの一環となる。
Alibabaの会長兼最高経営責任者(CEO)Daniel Zhang氏はコメントで、次のように述べた。「Alibabaはまたもや好調な四半期を達成した。当社はパンデミック後の状況下で、デジタル化によるビジネスの立て直しと新たな成長機会の発見の支援をしてきた。当社の中核であるコマース事業の堅調な業績、またクラウド事業の力強い成長は、顧客の為の価値創造に対する当社の取り組みの直接的な成果だ。当社は今後も国内消費、クラウドコンピューティングおよびデータインテリジェンス、グローバル化という、長期的な成長をけん引する3つのエンジンに注力していく。消費者需要の変化やビジネスのデジタル化など、デジタル化した経済全体で変化が続いている中で、それらがもたらす機会を効率的にとらえるためだ」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。