編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

マイクロソフト、社内用Linuxディストロ「CBL-Mariner」を公開--Azureサービス、エッジ機器向けに活用

Mary Jo Foley (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2020-11-12 13:19

 MicrosoftのLinux Systems Groupはさまざまな製品を開発している。その中には顧客やパートナー向けのものもあるが、他は社内用だ。例えば「CBL-Mariner」は、同社が社内で使用するLinuxディストリビューションであり、同社のクラウドインフラやエッジ製品・サービスに使われている。Microsoftは先日、CBL-MarinerをGitHubで公開した。

Microsoft
提供:Microsoft

 筆者がCBL-Marinerの存在を知ったのは先日のInfoWorldによる報道だ。InfoWorldが指摘しているように、CBL-Marinerは公開されたが、基本的にはMicrosoft社内での利用を意図したディストリビューションである。InfoWorldによれば、この軽量のLinuxディストリビューションはMicrosoftのAzure for Operatorsユニットが推進する5G(第5世代移動体通信システム)/エッジネットワーク計画に組み込まれる可能性がある。また、LinuxコンテナーのホストとしてはこれまでRed Hatの「CoreOS」が人気だったが、最近非推奨となったため、ユーザーは代替品を必要としているとInforWorldは指摘する。Microsoftは自社のクラウドサービスで使用するディストリビューションを独自に開発することで、ホストやコンテナーインスタンスのアップデートや管理を独自のスケジュールで実行できるようになった。

 Microsoftは4カ月前にGitHubでCBL-Marinerの最初のコミットを実行した。CBL-MarinerはMITライセンスの下で配布されている。

 筆者はMicrosoftに対し、CBL-Marinerは現在、どのMicrosoft製品、サービスに利用されているか、顧客やパートナーがCBL-Marinerを使用することを期待しているかをたずねた。Microsoftの広報担当者は、この件について新たに開示できる情報はないと述べた。

 CBLは「Common Base Linux」の略だ。MicrosoftはCBL-Marinerを、Azure Stack HCI上に実装されたAzure Kubernetes Serviceにおいて、コンテナー用のベースLinuxとして使用している(リンクを教えてくれたSimon Bisson氏にあらためて感謝したい)。

 CBL-Marinerは、Microsoftが開発し、Linux Systems Groupが公開しているLinux関連プログラムの一つだ。他にも、Windows 10に組み込まれている「Windows Subsystem for Linux version 2(WSL2)」、Hyper-Vゲストとして最大のパフォーマンスを発揮するように設計されたAzure用のLinuxカーネル、Enterprise and Securityチームが提案するLinuxのセキュリティモジュール(LSM)「Integrity Policy Enforcement(IPE)」などがある。

 Microsoftでは他にも複数のLinux関連プロジェクトが動いている。例えば、LinuxベースのマイクロコントローラーであるAzure Sphereと一連のセキュアなIoTサービス、Open Compute Project(OCP)に関する取り組みの一環としてリリースされた、オープンソースのネットワークスイッチ用オペレーティングシステム「SONic」などだ。

 Microsoftは11月18日に「Open Azure Day」をオンラインで開催する。この1週間に、同社がこれらのプロジェクトに関する新情報を発表するかは不明だが、今後の動きに注目したい。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]