韓国のLGやカリフォルニア州の新興企業が、Verizonの「5G Edge」とAmazon Web Services(AWS)のエッジコンピューティングプラットフォームを利用して、車両の安全性を高めるための先進技術をテストしている。Verizonが明らかにした。
LG、カリフォルニア州キャンベルのRenovo Motors、サンタクララのSavariが利用しているのは、C-V2X(Cellular Vehicle to Everything)やV2X(Vehicle to Everything)として知られるコネクテッドカー向けの技術だ。
AWSが公開したブログでは、LGがAuthentication-as-a-Service(LG AaaS)を利用し、いかにプロトタイプを開発しているかが説明されている。LG AaaSは、自動車、モバイルデバイス、輸送インフラ間のセキュアな情報共有によって、運転の安全性を向上させるという。悪意あるメッセージが無線ネットワークで車両に送信されることを防ぐことができるだろう。
RenovoとSavariは動画を公開している。Renovoの動画では、Verizonのテスト車両でトランクにコンピューティングシステムを搭載し、LiDARなどの車載センサーを利用して、車両に道路状況を認識させる様子を紹介している。
Verizonは、同社の5GサービスとAmazonのエッジコンピューティングプラットフォームAWS Wavelengthを組み合わせた環境を米国のさまざまな都市に順次展開しており、年末までに10都市をカバーすることを目指している。この取り組みが始まったのは8月で、最初に展開されたのはボストンとサンフランシスコのベイエリアだった。このサービスはすでにアトランタ、ニューヨーク、ワシントンD.C.でも展開されている。Verizonは先週、ダラスとマイアミでも提供を開始したことを明らかにした。
Verizon Businessの最高経営責任者(CEO)Tami Erwin氏は、プレスリリースで、「顧客はすでに、Verizonの5G EdgeとAWS Wavelengthの強力な組み合わせを活用して、運送業から医療業界までの幅広い業界で次世代のユースケースを生み出している」と述べている。