富士通、ハイブリッドIT環境のセキュリティ運用サービスを開始

NO BUDGET

2020-12-01 14:44

 富士通は、ハイブリッドIT環境でのセキュリティ運用を支援する「FUJITSU Security Solution インテリジェンスマネージドセキュリティサービス」を開始した。新サービスは「FUJITSU Hybrid IT Service」のネットワーク基盤「Digital enhanced EXchange(DEX)」と接続し、ネットワークから同社のクラウドやデータセンターに至るセキュリティ運用をよりシームレスに実現するという。

「FUJITSU Hybrid IT Service」のサービス構成
「FUJITSU Hybrid IT Service」のサービス構成

 今回のサービスは、ユーザーの業務システムやクラウド、ネットワーク、セキュリティ機器、PCなどで発生するアラートやインシデントを集約し、統合的にセキュリティの監視・運用を行うもの。富士通のセキュリティ監視センター(SOC)において、新たにSOAR(Security Orchestration Automation and Response)の技術を活用してサービス提供する。

 SOARは、セキュリティ運用を自動化および効率化する技術で、外部からの情報収集および調査、サイバー攻撃の分析などのセキュリティ運用を自動化することにより、インシデントが発生してから初動対応までにかかる時間を約9割短縮できるという。さらに、同社のグローバル拠点で蓄積されたサイバー攻撃などの傾向や対応ノウハウに基づき、セキュリティアナリストがインシデント対応を支援することで、ユーザーの運用負荷を軽減する。

「インテリジェンスマネージドセキュリティサービス」の適用対象
「インテリジェンスマネージドセキュリティサービス」の適用対象

 同サービスでは、この他にも「高度脅威分析センター」で富士通のセキュリティアナリストが巧妙化する国境を越えたサイバー攻撃などに対し、サイバー攻撃の傾向や痕跡情報などに基づき、インシデントの原因究明や対処案の提示などの対応を支援する。

 これらにより、同社がこれまで提供してきた「グローバルマネージドセキュリティサービス」を刷新し、顧客のニーズに合わせ、フルアウトソース型もしくはOperation as a Service(OaaS)型の柔軟な形態でサービス提供する。販売価格は月額90万円から。別途初期費用174万円からが必要になる。

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