電子契約サービス「クラウドサイン」、開発ロードマップ公開--3つを“再発明” - (page 2)

阿久津良和

2021-01-26 07:00

クラウドサインのロードマップ クラウドサインのロードマップ
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 (1)「契約管理の再発明」では、2021年3月提供開始予定の「キャビネット」機能があたる。書類などを保存するキャビネットは多くの電子契約ソリューションが備えているものの、「組織の階層構造に沿った管理方法が一般的」(橘氏)

 当然ながら法務部は閲覧できても事業部が閲覧できないという手違いが発生していた。そこでデータの管理・閲覧者を平たんにひも付け、閲覧権限を適切に管理する同機能を弁護士ドットコムは提唱する。

 「たとえばNDA(秘密保持契約)を結んだ事業部長と担当者が閲覧可能、場合によっては経営企画部門も権限を付与し、NDAが正しく結ばれているか確認できる」(橘氏)

契約管理を再発明するという「キャビネット」 契約管理を再発明するという「キャビネット」
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 (2)「契約決裁の再発明」では、2021年内提供開始予定の「受信時ワークフロー」があたる。リモートワークを前提とした契約書の送受信時に、相手が決裁権を持っているのか、代理権を持たない無権代理人による契約が発生しないか、など不安の声は後を絶たない。「世界中の電子契約サービス共通の課題」(橘氏)だった。

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