複数のテクノロジー企業が米国時間1月25日、共同で「Open Web Docs」を設立したことを明らかにした。Open Web Docsは、Web APIやJavaScript、さまざまなウェブツールやプラットフォームに関連したドキュメントの作成などを支援する新たなイニシアチブだ。高品質で、ブラウザーに依存しない、コミュニティー主導のウェブ開発者ドキュメンテーションを持続的に支援していくという。
この新しいプロジェクトは、Mozillaが運営しているウェブサイト「MDN Web Docs」に代わるものではない。ウェブブラウザーメーカー各社は2017年10月、Web APIなどに関するドキュメントをMDN Web Docsに集積することで合意していた。
Open Web Docsのチームは26日に公開したプレスリリースとFAQで、既存のプラットフォームと緊密に連携し、MDN Web Docsに貢献していくとしている。
Mozillaは2020年夏、従業員250人を解雇している。MDN Web Docsのスタッフも対象となったとみられる。so MDN had become a collaboration between Mozilla and Microsoft; now that that MDN writers team got laid off, will @msedgedev be keeping it fresh?
— Mary Branscombe (@marypcbuk) August 12, 2020
Open Web Docsは、MDN Web Docsなどの事実上の業界標準で長期的なウェブプラットフォームのドキュメンテーションの健全性を保証するために立ち上げられ、特にこのプロジェクトの役割について、「どの単一のベンダーや組織からも独立して」機能すると説明している。
Open Web Docsの創設メンバーには、World Wide Web Consortium(W3C)、Google、Microsoft、Mozilla、サムスン、オープンソースコンサルタント企業のIgalia、ウェブ収益化プラットフォームを手がけるCoil Technologiesなどが名を連ねている。
We’re excited to publicly introduce Open Web Docs, a collective project between Google, Microsoft, Mozilla, Coil, W3C, Samsung and Igalia!
— Chrome Developers (@ChromiumDev) January 25, 2021
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この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。