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ムーンショット型研究開発制度として本格始動、量子コンピューターへの期待

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2021-01-29 06:00

 ノイズによる量子ビットの誤りを自動訂正するという「誤り訂正量子コンピューター」を国産開発に取り組む事業が1月に本格的に始まり、2050年の実用化を目指すという。

 この事業は、内閣府が進める「ムーンショット型研究開発制度」の一環として展開するもの。ムーンショット型研究開発制度とは、「わが国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する新たな制度」である。

 ネットワーク領域では量子メモリーの開発、光子と量子メモリー間の量子インターフェース技術の確立、ハードウェアでは量子誤り訂正システムの設計・実装、量子ビット、量子ゲート基盤の確立、ソフトウェアでは低オーバーヘッド量子誤り訂正符号や量子アルゴリズムの開発などを実施する。

 2030年までに一定規模のNISQ量子コンピューターの開発と電子誤り訂正の有効性検証を予定。2040年までに分散処理型NISQ量子コンピューターの実証と量子誤り訂正下での有用タスク計算、2050年に大規模化を達成し、誤り耐性型汎用電子コンピューターの実現を予定している。

 国も本格的に立ち上げに動き始めている量子コンピューターについて、関連する記事を集めた。

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