セールスフォース、グローバルなワクチン管理を支援する「Vaccine Cloud」発表

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2021-01-28 13:40

 Salesforceは、行政や医療機関が新型コロナウイルスのワクチン接種プログラムを安全に、効率的に配布、管理するためのツールをまとめた「Vaccine Cloud」を発表した。

 企業や行政機関がオフィス勤務の再開と経済再生に取り組む中、ワクチンの管理はエンタープライズ向けソフトウェアで注目される分野となっている。これまで、ワクチンの展開については、供給、古いプロセスやシステム、データ管理の問題など、あらゆるものが障害となっていた。ベンダーは、先を争ってワクチン管理というカテゴリーに進出している。

 Salesforceによると、国際機関や行政機関、医療機関などが特にワクチン管理で同社のテクノロジーを利用している。同社はServiceNow、Workday、Microsoftなどと競合している。

 Vaccine Cloudは、「Customer 360」プラットフォームや「Mulesoft」を活用する。

 Vaccine Cloudには、以下のような機能がある。

  • ワクチンの確保状況や患者の転帰、健康状態などのデータやインサイトを備えた政府機関や医療機関向けのモニタリングツール。
  • 医療プロバイダーが、在庫管理、スタッフの訓練や教育のほか、支払いや払い戻しなどのプロセスを管理できる機能。
  • 企業や個人などがワクチン接種の予約などを効率化できる機能。パーソナライズされたコミュニケーション機能。オフィスへの復帰などに役立つ、ワクチン接種や健康状態を共有することを選択できる機能。

 Salesforceのパートナーは、Vaccine Cloudを活用し、政府や医療機関向けのワクチンプログラムを拡大できる。これまでに複数のパートナーがVaccine Cloudのソリューションを利用し、ワクチン管理プログラムを強化している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]