Salesforceは、行政や医療機関が新型コロナウイルスのワクチン接種プログラムを安全に、効率的に配布、管理するためのツールをまとめた「Vaccine Cloud」を発表した。
企業や行政機関がオフィス勤務の再開と経済再生に取り組む中、ワクチンの管理はエンタープライズ向けソフトウェアで注目される分野となっている。これまで、ワクチンの展開については、供給、古いプロセスやシステム、データ管理の問題など、あらゆるものが障害となっていた。ベンダーは、先を争ってワクチン管理というカテゴリーに進出している。
Salesforceによると、国際機関や行政機関、医療機関などが特にワクチン管理で同社のテクノロジーを利用している。同社はServiceNow、Workday、Microsoftなどと競合している。
Vaccine Cloudは、「Customer 360」プラットフォームや「Mulesoft」を活用する。
Vaccine Cloudには、以下のような機能がある。
- ワクチンの確保状況や患者の転帰、健康状態などのデータやインサイトを備えた政府機関や医療機関向けのモニタリングツール。
- 医療プロバイダーが、在庫管理、スタッフの訓練や教育のほか、支払いや払い戻しなどのプロセスを管理できる機能。
- 企業や個人などがワクチン接種の予約などを効率化できる機能。パーソナライズされたコミュニケーション機能。オフィスへの復帰などに役立つ、ワクチン接種や健康状態を共有することを選択できる機能。
Salesforceのパートナーは、Vaccine Cloudを活用し、政府や医療機関向けのワクチンプログラムを拡大できる。これまでに複数のパートナーがVaccine Cloudのソリューションを利用し、ワクチン管理プログラムを強化している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。