Microsoftは、参加者が「Microsoft Teams」のミーティングに集中できるように、教師を含むミーティング主催者からの要望に応えて、チャット機能を無効にできるようにした。
同社のエンジニアは、Teamsユーザーのフィードバックフォーラムで、チャットを有効/無効にできる機能が利用可能になったと投稿した。またサポートページでは、主催者がミーティング中にチャットを管理する方法について説明している。
これまではドメイン管理者がポリシーを設定し、ビデオ会議中のすべてのチャットを禁止することができた。しかし、ミーティング主催者がミーティングごとに、あるいはミーティングの間に、チャットを一時的に無効することはできなかった。
フォーラムでは、これまで「Zoom」を使用しており新しい学校でTeamsを使い始めたという教師が、Zoomではこの機能が提供されていたと不満の声を上げていた。コロナ禍でリモート授業を余儀なくされている教師にしてみれば、至極当然な要望といえる。
この要望は、最初にロックダウンが行われた2020年3月に寄せられたもので、教師ではなく一般のミーティング主催者が投稿したようだ。
その投稿者は、「ミーティング主催者が、ミーティング中にチャットを一時的に無効にできるようにしてほしい。チャットに夢中になり、実際の会議に注意を払っていない参加者がいる。ミーティング開始時にチャットをオフにし、その後、適切なタイミングでオンにできるといい」としていた。
しかし最近は、授業をコントロールするのに苦労している教師からの要望が増えていた。
例えば、あるユーザーは、「ミーティング中にチャットができると、とりわけ若い学生の注意が散漫になる」「クラスのミーティングを行いながら、同時にチャットを監視するのに苦労している。ミーティング中にチャットを無効にするオプションに、優先的に取り組んでほしい。学校はリモート授業を行う上で、Teamsを頼りにしているのだから」と投稿していた。
Microsoftによると、2020年10月時点でTeamsのデイリーアクティブユーザーは1億1500万人以上。一方Zoomは別の形で数字を発表しており、1日当たりの会議参加者が3億人を超えたことを4月に明らかにしていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。