富士通は3月9日、9つの大学と2つの研究所が共同運用する「データ活用社会創成プラットフォーム」を構築したと発表した。9日に稼働を開始する。
データ活用社会創成プラットフォームは、東京大学 柏IIキャンパスに設置され、北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学と国立情報学研究所および産業技術総合研究所が運用する。学術情報ネットワークの「SINET」と連携し、全国の大学や研究機関などに計算資源とデータ収集・蓄積・解析の機能を提供する。
システムの理論演算性能は8.5ペタフロップスで、第3世代インテル Xeon スケーラブルプロセッサー(Ice lake)を搭載する富士通の「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550」の次期モデル368台、NVIDIA A100 Tensor Core GPU搭載の「FUJITSU Server PRIMERGY GX2570」の次期モデル40台、データダイレクト・ネットワークスのストレージシステム(総容量27ペタバイト)などで構成される。仮想化基盤に「VMware vSphere 7」を採用し、数千のプロジェクトに対して同時に計算資源を柔軟に提供できるIaaS基盤とした。
また、東京大学情報基盤センターが5月に導入するスーパーコンピューターシステム「Wisteria/BDEC-01」とも連携する計画で、このプラットフォームで収集したデータによる高精度なシミュレーションを可能にする。
(お詫び:初出時に「3月8日」とありましたが、正しくは「3月9日」のため訂正いたしました。)