プライベートエクイティ企業のThoma Bravoは米国時間3月10日、データ統合プラットフォームのTalendを24億ドル(約2600億円)で買収すると発表した。Talendは、この買収で同社は長期の成長軌道に乗り、市場戦略の実施に必要な資本とリソースが得られるとしている。同社は2016年に株式公開した。
Thoma Bravoはテクノロジー市場ではよく知られている。これまでに、Qlik、Flexera、Riverbed、Blue Coat、Barracuda Networksなど、数々のテクノロジーブランドを買収している。また、Sophos、Veracode、ConnectWise、Impervaを買収し、セキュリティブランドのポートフォリオを構築してきた。自動車ソフトウェアのAutodataも買収している。
Talendは、企業がセンサー、ソーシャルメディア、ビジネスソフトウェアなどの異なるソースからデータを収集し、クリーニング、整理してほかの分析システムで使えるようにするソフトウェアを提供している。このデータ統合分野では、Informatica、Oracle、IBMなどがTalendのライバルにあたる。Talendが2月に発表した第4四半期決算は、売上高と利益がアナリストの予想を上回った。現四半期の販売について明るい見通しを示した。
買収条件に基づき、Talendの株主は1株当たり66ドル(約7000円)を受け取る。これは、3月9日時点のTalendの株価に29%上乗せした額に相当する。Talendには、4月10日まで30日間の「ゴーショップ」期間がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。