IBMは米国時間3月24日、ハイブリッドクラウド環境で一体的なセキュリティのアプローチを実現できるよう支援する新サービスや強化されたサービスを発表した。
拡充された「IBM Security Services for Cloud」のポートフォリオは、企業がハイブリッドクラウド環境全体で、一貫したセキュリティ戦略を導入できるようにするものだ。IBMとサードパーティーの技術、IMBの専門性を結集させ、企業がクラウドエコシステム全体で統合されたセキュリティのアプローチを構築できるよう支援する。Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azureなどの複数のクラウド環境を横断するセキュリティ管理に対応する専門性を持つIBMのスペシャリストがサポートする。
新しいサービスは、人工知能(AI)とオートメーションを活用し、リスクを特定して優先度を判断し、クラウド環境全体で潜在的な脅威に対応できるようにする。そして、得られたデータを広範なセキュリティオペレーションやオンプレミスシステムと連携させる。
IBM Security ServicesでOffering Management and Strategy担当グローバルディレクターを務めるVikram Chhabra氏は、「クラウドのセキュリティは、防御する側が広範囲のアタックサーフェス(攻撃対象領域)や責任共有モデル、クラウドプラットフォームとツールの急速な進化に直面し、困難を伴うように見受けられるかもしれない」としたうえで、「レガシーなセキュリティのアプローチが、この新しい運用モデルで機能するとは想定できない。どのようなクラウド環境でも、コンテキスト、コラボレーション、可視性をひとつにまとめたゼロトラストの原則に基づく戦略によって、特にハブリッドクラウドの時代に向けて、セキュリティをモダナイズしなければならない」と述べている。
今回新しくなったサービスには、クラウドの構成ミスのリスクを減少させるほか、潜在的なリスクと脅威に関するインサイトを提供する新しいアドバイザリーサービスとマネージドセキュリティサービスがある。コンテナセキュリティサービスも提供される。また、「IBM Security X-Force Red」の脆弱性管理との統合によって、コンテナに関連する脆弱性を発見して分析し、対応策に優先順位を付けられるようにする。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。