Coltテクノロジーサービスは、国内で初めて商用の長距離ネットワークで600Gbpsの波長多重伝送に成功したと発表した。
同社は、2020年12月に400Gbpsの波長多重伝送実験に成功しており、今回はこれに続くものという。国内にある大規模データセンター間(場所は非公開)を接続し、CienaのWaveLogic 5 Extremeのシステムを用いて伝送を行った。また、Viavi SolutionsのONA-1000A、MTS-6000A、OSA-610を用いて、400Gbpsおよび100Gbpsイーサネットクライアントのエンドツーエンドのビットエラーフリートラフィック、回線側の光スペクトルヘルス分析の組み合わせをテストしたという。
同社では、2021年後半からホールセールやメディア、グローバルコンテンツネットワーク、Over the Topなど大容量データ伝送を行う事業者向けに、400Gbpsによる商用サービスの提供を予定する。
今回の600Gbpsによる商用サービスは現時点で予定していないが、引き続き安定した広帯域サービスの提供や、800Gbpsなどさらなる広帯域通信の実現に向けた取り組みをメーカーと共同で推進するとしている。