Dropbox APIとは?
Dropbox APIはDropboxが提供するAPI群で、主にファイル共有などで活用する1ユーザー向けのDropbox APIと、アカウントやグループの管理などに活用するビジネスチーム向けのDropbox Business APIの2種類があります。50万以上の開発者が開発したアプリケーションを通じて、のべ月間500億回以上利用されています。
ファイルのアップロードや名称変更、共有設定、Dropboxアカウントの配布やグループの管理、監査ログ取得など、Dropboxを管理するためのさまざまな機能をAPIとして提供しています。前述のような新入社員へのアカウント配布、権限設定といった処理も自動化できます。
開発用のライブラリの無償公開、社内のポータルサイトにDropboxに保存したファイルやフォルダをプレビューとして貼り付ける、といった部品の提供もしています。
API利用の勘所
APIを利用してさまざまな業務を自動化、半自動化し、時間やコストの削減などの多くのメリットがあります。一方で、API利用やシステム間連携を進めていく中での問題点もあります。
例えば、メンテナンスの問題です。APIはシステムごとに古いバージョンが利用できなくなるなど、変更が都度発生します。連携した際に連携の方法や内容を最初に設定したメンバー以外に共有しておらず、変更したくてもできないといった状況になるケースもあります。
次回以降では、APIを業務や普段の作業にどのように組み合わせていくか、具体的な連携や活用方法、対応すべき課題などを解説していきます。
(第2回は5月下旬にて掲載予定)
- 岡崎 隆之
- Dropbox Japan テクニカルアーキテクト
- サン・マイクロシステムズ、ACCESS、グリーを経てエンタープライズ分野からコンシューマー分野に渡る様々な分野でのエンジニアリングに従事。開発生産性や、チーム間の共同作業について様々な施策を実施し生産性向上に貢献。2015年からDropboxカスタマーサクセスチームに所属し、お客様の生産性向上に貢献している。