卓越したセキュリティ専門家のDan Kaminsky氏が42歳で死去した。
その死は先週末に明らかにされた。同氏のめいであるSarahさんが発表した声明によると、Kaminsky氏の死因は糖尿病によって引き起こされる重篤な合併症である糖尿病性ケトアシドーシスだったという。新型コロナウイルスやそのワクチン接種とは無関係だ。
Sarahさんは「彼の死は私たちにとって突然であり、予期せぬものだったが、Danは何年も糖尿病に苦しんでいて、最近もそれが原因で入院していた」と述べている。
声明には「Danであれば、その死をワクチン接種反対のプロパガンダに利用しようとする陰謀論者のアイデアを一笑に付すだろう。しかし彼が絶大なる信頼を寄せていたワクチンに関する虚偽の情報を広めるためにその死が利用されるのは、家族として痛みを禁じ得ない」と記されている。
Kaminsky氏は、2008年に開催された「Black Hat」セキュリティカンファレンスの場でDNSに潜んでいた根本的な脆弱性を明らかにした。これにより、複数のベンダーが連携してパッチをリリースすることになった。
DNSに対する同氏の功績は有名だが、同氏はサイバーセキュリティ分野で数十年にわたって活動し、Fortune 500に名を連ねる多くの企業のアドバイザーとしても活躍していた。
情報セキュリティのコミュニティーはソーシャルメディア上で、同氏がサイバーセキュリティ分野における寛大でいたわりの心を持った、「ヒーロー」かつ「並外れた能力を有する人物」だったと描写している。
DNSについて説明するKaminsky氏とSarahさんの動画がTwitterに投稿されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。