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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

「Python」生みの親グイド・ヴァンロッサム氏、マイクロソフトに入社

Steven J. Vaughan-Nichols (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2020-11-13 14:35

 ほとんどの優秀なプログラマーは一定の年齢になると引退生活を楽しむようになる。人気オープンソース言語「Python」の生みの親として知られるGuido van Rossum氏もその1人だったが、64歳になって「引退生活は退屈だ」という考えのもと、現役生活への復帰を果たした。同氏はMicrosoftのデベロッパー部門に加わった。この動きが人々に驚きを持って受け止められたというのは、あまりにも控えめな表現だ。

 Microsoftの広報担当者は「同氏を開発者部門に迎え入れたことにわれわれは心を躍らせている。MicrosoftはPythonコミュニティーへの貢献とともに、コミュニティーと手を携えて成長していくことに力を入れており、Guido(van Rossum氏)の参加はそのコミットメントの表れだ」と述べた。

 Microsoftがvan Rossum氏を歓迎するのは当然だ。同氏は1989年にPythonを生み出した後、「Benevolent Dictator For Life」(優しい終身の独裁者:BDFL)となった人物であり、オープンソースの偉大なプログラマーの1人として広く尊敬を集めている。Pythonは世界で広く使用されているプログラミング言語の1つだ。LAMP(Linux、Apache、MySQL、Python/Perl/PHP)環境でベースとなる言語の1つでもある。機械学習で利用されているおかげで、Pythonの勢いに陰りがみえる気配はなさそうだ。

 van Rossum氏は2018年、PythonのBDFLとして意思決定プロセスを指揮する立場から退いたが、開発者としての活動は続けていた。同氏は現在もPython Software Foundationのプレジデントだ。

 van Rossum氏は長年にわたって多くの企業で働いてきた。Pythonベースのウェブアプリケーションサーバーなどを提供するZope、Google、クラウドストレージのDropboxなどだ。Dropboxの構築にはPythonが利用されている。どの企業で働こうと、肩書きが何であろうと、同氏はPythonの改善に取り組んできた。

 同氏がMicrosoftでも同様の活動を続けることは間違いなさそうだ。Microsoftは長い間、その「自前主義」により、Pythonにほとんど積極的に関わろうとしていなかった。同社はオープンソースやクラウドの取り組みに力を入れるようになり、この態度をあらためた。

 MicrosoftのエンジニアであるSteve Dower氏によると、Microsoftは2010年の「Python Tools for Visual Studio」(PTVS)、そして「.NET」でPythonが動作する「IronPython」でPythonに取り組むようになった。「2011年には、MicrosoftでPythonは文字通り目立たないように」取り組まれていたが、2018年には、「Pythonについて、われわれは堂々と誇らしく思っている。Pythonを『Visual Studio』や『Visual Studio Code』といったMicrosoftの開発者向けツールでサポートし、『Azure Notebooks』でホストし、『Azure CLI』などのエンドユーザーエクスペリエンスの構築に利用している」と同氏は述べていた。

 PythonについてDower氏は「クラウドにおけるMicrosoftの未来で最も重要な要素であり、サービスやチームがサポートする上で不可欠な言語の1つとなっているほか、急速に成長しているデータサイエンスとアナリティクスの領域では、社内外問わず最も人気の言語だ」としている。

 このことは、かつてないほど顕著になっている。Microsoftがvan Rossum氏を雇用することは、ソフトウェア開発のリーディングカンパニーとしての立場、また真のオープンソースの支持者としての立場を強固にするのには最も賢明な動きといえる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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