常石造船、設計工程のデジタル化を推進--設計業務で年1万3000時間の削減を目指す

NO BUDGET

2021-06-09 17:00

 常石造船は、ドリーム・アーツが提供するウェブデータベース&ワークフローシステム「SmartDB」を導入し、6月に本格利用を開始した。

 同社では、SmartDBに関して十分な検証作業を進めた上で導入効果を試算。設計工程におけるサブ業務の作業を年間1万3000時間削減する目標を立てている。また、出図における仕様検討のやりとりから図面管理までをデジタル化できる点を評価した。

 SmartDBのワークフロー機能によりタスクの進行状況が見えるようになり、これまで以上に納期順守を徹底できるようになることが期待される。また、データベース機能により登録データは緻密に権限管理され、どのデータが最新であるかが明確になる。さらに検索機能では蓄積されたデータから必要なデータを容易に発見できるようになった。

SmartDBによる業務のデジタル化イメージ
SmartDBによる業務のデジタル化イメージ

 常石造船はこれまでも設計業務におけるデジタル活用に関して多くの取り組みを行ってきた。しかし新型コロナウイルス感染症の流行により、紙業務のデジタル化を進めることとなり、設計業務において紙で管理していた帳票はExcelやPDFに、ワークフローはメールや電子スタンプに置き換えた。

 だが全社的に統一したワークフローを確立する前に電子化のみを先行したために部分最適が残り、タスクの進捗管理における不備や誤操作によるデータの紛失など、業務遂行に影響の出る課題が発生していた。

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