NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは7月14日、同社のリサーチサービス「NTTコム リサーチ」でSMS(ショートメッセージサービス)配信の提供を開始したと発表した。スマートフォンの顧客接点などで取得した携帯電話番号にSMS配信を行うことにより、従来の電子メールのみでの送信と比べて非常に高いアンケート回収率が期待できるという。
従来のアンケート調査には基本的に電子メールが使われ、顧客のメールアドレスを保有していないとアンケートを送付できなかった。また、顧客がメールアドレスを変更した場合などには未達となるケースが多く発生していた。近年ではLINEやSNSツールの普及によりメールの利用が減少し、その結果、アンケートの開封率と回答率がともに低下したことによって、顧客向けアンケートの回答数を十分に確保できないことが課題となっていた。
この課題に対応するため、NTTコム リサーチでは、顧客の携帯電話番号のみで手軽にアンケート依頼が実施できるSMS配信機能をリリース。NTTコム オンラインによると、SMSの開封率は95%以上ともいわれ、メール配信だけでは実現できなかった広範かつ柔軟なアンケート回収が可能になるとしている。
NTTコム リサーチは、ネットリサーチ黎明期の1990年代から、顧客のマーケティング課題解決のためのリサーチサービスを提供。国内220万人のパネルモニターを有し、海外調査では提携により130ヶ国をカバーしている。自社顧客や従業員に向けてのアンケートのほか、官公庁、自治体、学校法人、一般企業などにリサーチソリューションを展開している。