Microsoftは、「Outlook」「Microsoft Teams」などの「Microsoft 365」ウェブアプリで「Internet Explorer 11」(「IE 11」)のサポートを終了している。IE 11からMicrosoft 365にアクセスする際に不具合が生じても、サポートは提供されない。
米国時間8月17日にMicrosoft 365でIE 11のサポートが終了した。多くの米ZDNet読者には、意外なことではないはずだ。同社は、主要な「Office365/Microsoft 365」アプリのIE 11のサポートを終了することを1年前の同日に発表しているためだ。
Microsoftによるサポートは終了したが、アプリがすぐに機能しなくなるわけではない。ただし、Microsoft 365ユーザーがTeamsやOutlookなどのアプリのウェブ版をIE 11で使い続けようとすると、今後ユーザー体験が低下する可能性がある。
IE 11はMicrosoftの真にレガシーなブラウザーの1つだ。同社は、独自のブラウザーエンジンを備えた「Microsoft Edge」をあきらめ、「Chromium」ベースのEdgeに切り替えている。
Microsoft 365のブログには、「Microsoft 365アプリとサービスのサポートはIE 11で利用できなくなった」と書かれている。
「さらに、IE 11でMicrosoft 365アプリやサービスにアクセスすると、新しい機能はないと考えてほしい。これらのアプリとサービスが切断されるまで、日々のユーザー体験は徐々に悪くなる可能性がある」
アプリやサービスの切断、リダイレクトといった今後のエクスペリエンスの変更について、Microsoftはバナーを使ってユーザーに知らせる予定だ。
Microsoftは、IE 11をMicrosoft 365から切り離すことで、一部のユーザーの痛手になるかもしれないと認めているが、ChromiumベースのMicrosoft Edgeを使用することで状況が改善するとしている。
2月には、「この変更で、一部のお客様にご迷惑をおかけするが、Microsoft 365を最大限に活用していただくため、新しいMicrosoft Edgeを使用することをお勧めする」と述べていた。
「今回の変更により、日常的に使用されているOutlook、Teams、SharePointといったツールやサービスの多数の機能にウェブアクセスするスピードと応答性が向上するという利便性をMicrosoft 365の個人ユーザーと法人ユーザーに提供できると考えている」(Microsoft)
Microsoftは、IE 11に依存するレガシービジネスアプリケーションを使用しているユーザーのためにIE 11を引き続き維持するが、2022年6月15日には「Windows 10」の多くのバージョンでIEデスクトップアプリのサポートを終了する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。