鹿島建設(鹿島)は、データマネジメント基盤としてNTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「Smart Data Platform」(SDPF)を採用し、9月から全社で本格運用している。NTT Comが発表した。
鹿島は、2019年からSDPFを基盤としたPoC(概念実証)を行ってきた。約1年半のPoCの結果、十分な導入効果が得られたことから、今回の全社運用に至った。
SDPFのインターコネクトサービス「Flexible InterConnect」(FIC)により複数のクラウド環境に接続し、分散している社内外のデータを安全に収集する。さらに、「Informatica Intelligent Cloud Services」(IICS)を含むSDPFの「インフォマティカソリューション」(インフォマティカ)の機能を活用することで、社内外のデータを連携・統合し、データドリブン経営を加速していく。
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FICは鹿島が利用する複数のパブリッククラウドサービスを安全かつ柔軟に接続できるマルチクラウド接続基盤としての機能を提供する。その上で社内外に点在する経営データ、IoTデータ、オープンデータ、BIM(Building Information Modeling:建物のライフサイクルにおいてそのデータを3Dモデルベースで構築管理する手法)データなどをインフォマティカによりデータ連携・統合させることで、SDPF上で組織横断的なデータの活用を可能にする。
建設業界では、企画・開発、設計・施工、維持管理・運営の各段階で生成・収集されるデータの種類が多岐にわたり、データの管理・分析が複雑化している。鹿島においても、多数のデータを分析・可視化して利用する必要がある一方で、それらのデータが複数のクラウドサービス上に分散していたため、各種データを一元的に管理して効果的に利用することが求められていた。