北アルプスの山小屋など8カ所にIoT通信インフラ機器の設置を完了

NO BUDGET

2021-09-08 12:08

 フォレストシーは、北アルプスのIoT通信インフラ構築実証試験において、山小屋も含めた8カ所へのインフラ機器設置を終えたと発表した。

この同実証実験は、富山県の有峰ダムと北アルプス薬師岳周辺の山小屋を拠点とする通信インフラの構築に向け、北陸電力、富山大学、五十嶋商事、他山小屋経営企業(雲ノ平山荘、薬師岳山荘)が共同で行っている。

 フォレストシーは、携帯電話の通信サービスの圏外が多い里山・中山間地域のIoT化による地方創生と自然再生を理念に掲げ、LPWAの一種である独自の長距離無線通信規格「ジオウェイブ」を用いて、主に自治体自営のIoT通信インフラ構築のサポートを行っている。

実証実験の様子
実証実験の様子

 6月に開始した北アルプスIoT通信インフラ構築実証試験・第二段階エリア拡充として、8月3~6日に新たに山小屋3カ所(スゴ乗越小屋、高天原山荘、雲ノ平山荘)への通信インフラ機器の設置、端末を使った登山道での広域通信テストを行い、予定エリアでの通信インフラ構築が完了した。

 今回の試験では、通信の可否だけでなく登山者の安全確保および山小屋同士の連絡などの実利用に向けて、メッシュネットワークの構築の確認、クラウド経由によるチャットメッセージの送受信を確認した。

 また、共同研究者の富山大学ワンダーフォーゲル部の協力を得て追加の通信エリア調査を行い、新たに雲ノ平方面及び水晶岳から黒部五郎岳を経由して太郎平小屋に戻る周回ルートを調査し、概ね全域で通信を確認できたとしている。

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