IT企業の年頭所感

アプリとアジャイル文化の構築でビジネス成長に必要な変革を支援--レッドハット・岡社長

ZDNET Japan Staff

2022-01-06 06:00

 2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。

レッドハット 代表取締役社長 岡玄樹氏

 2022年は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一層の進展とともに、企業が競ってデジタルサービスを市場に投下していくでしょう。お客さまにとって、革新的なアプリケーションをより多く、より迅速に開発し展開していくことが重要となる中、弊社は、以下の三領域を中心として、お客さまの企業文化とビジネスの革新を支援することを目指します。

・5G/Edge(第5世代移動体通信/エッジ)の拡大に向け、プラットフォームのオープン化が加速していく中、「Red Hat Enterprise Linux」はその安定性・互換性・セキュリティ機能、そしてサポートの面から多くの引合いを得ており、今年もさらなる機能強化とサービスの充実を進めていきます。5G/Edge市場のみならず、企業において「Red Hat OpenShift」は、さまざまなアプリケーションを素早く配備していくための重要なシステム基盤になってきています。Red Hatは本年、この市場の拡張に伴い、リアルタイムデータ連携サービスやAPI管理サービス、AI/ML(人工知能/機械学習)基盤サービスを含む複数の新しいマネージドクラウドサービスを市場に投入します。これらの新しいマネージドサービスによりお客さまは、ビジネスアプリケーションの開発と運用に集中できるようになります。OSそしてコンテナーを支えるサーバーやネットワークの展開と運用を自動化する「Red Hat Ansible Automation Platform」は、工数を大幅削減することができ、人的ミスによるトラブル率の低下を実現します。お客さまやパートナーさまが自由に、柔軟に利用でき、かつ高度な機能と安定稼働実績をもつオープンソースのOS、コンテナー、そして自動化ソリューションの提供とサポートを通じて、お客さまのビジネス課題の解決と成長の実現に貢献することを目指します。

・組織的な学習を通じた「人・プロセス・仕組み」の変革をサポートする「Red Hat Open Innovation Labs」は、アジャイル開発手法だけでなく、事業部門とIT部門、担当者と意思決定者が関わっていくプロセスや仕組みのコンサルティングも行うことで、さまざまな業種のお客さまのDX、企業文化の変革をご支援してきました。多様な業種のお客さまへのサービスのご提供を通じて蓄積された知見やノウハウをさらに洗練させ、より多くの業種のお客様へ還元する予定です。

・お客さまのアプリケーション開発と展開を加速することができるRed Hat OpenShiftの適用拡大に向け、パートナーエコシステムの拡充を進めてまいりました。ベストプラクティスや技術情報の共有からシステム運用担当者の育成を目指す「OpenShift Managed Practice Program」、ISVパートナー企業へのKubernetes Operator対応のノウハウを提供して自律的運用を支援するプロジェクト、そしてコンテナーエンジニアの育成を目指した「OpenShift Partner Empowerment Project」、これらを活用し、パートナーさまとの共同セールス(Co-sell)を今後より一層強化して、お客さまへのマネージドサービスの提供を進めてまいります。

 今後も引き続き、お客さま、開発者、パートナー企業の懸け橋となり、企業のビジネス成長と組織文化の変革に貢献してまいります。また、多様性を尊重し、実力主義や透明性を重視するオープンオーガニゼーションの考えに基づき、社員が最大限の能力を発揮できる革新的な企業であり続けるべくまい進いたします。

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