Red Hatは、「Red Hat OpenStack Platform 16.2」の一般提供開始のほか、「Red Hat OpenShift 4.9」と「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes 2.4」のアップデート予定を発表している。
OpenStack Platform 16.2では、仮想マシン(VM)とクラウドネイティブなアプリケーションを並列実行するオプションのほか、Intelの第3世代「Intel Xeon Scalable」プロセッサーをはじめとする次世代x86アーキテクチャーなどの新たなハードウェアオプションが追加されている。
また、OpenShift 4.9とAdvanced Cluster Management for Kubernetes 2.4には、新たなエッジ機能が搭載される。
OpenShift 4.9は10月中に一般提供が開始される予定だ。ユーザーはOpenShift 4.9を用いることで、シングルノード上でのOpenShiftのプロビジョニングが可能になる。
Red Hatは、「シングルノードのOpenShiftは、スペースに制約のある環境にも対応できるよう、コントロール機能とワーカー機能の双方を単一サーバー上に搭載する」としている。
「さらに、シングルノードのOpenShiftにより、中央集中型の『Kubernetes』コントロールプレーンへの依存がなくなり、エッジサイトにおける運用上の独立性がもたらされる結果、遠隔地に設置された携帯電話基地局や製造施設といった場所での接続性にまつわる問題が大幅に軽減される」(Red Hat)
Advanced Cluster Management for Kubernetes 2.4は単一ハブ上で2000近くのシングルノードのクラスターを管理する能力を有しており、管理対象フリートへのIPv6のデュアルスタックサポートも実現している。
また、Red Hatによると、シングルノードのOpenShiftや、リモートワーカーノード、3ノードクラスターなどを含め、組織のアプリケーション環境全体で管理機能も実現しているという。
さらに、ハブ上で単一のポリシーを読み込み、さまざまなクラスターのシナリオに適用することで、大規模管理のシナリオで必要となるポリシーの数を削減するというハブ側でのポリシーテンプレート化機能や、ゼロタッチプロビジョニング機能もAdvanced Cluster Management for Kubernetes 2.4のアップデートの一環として導入される。
Red HatのプラットフォームビジネスグループのシニアバイスプレジデントであるStefanie Chiras氏は「Red Hat OpenShiftとRed Hat Advanced Cluster Managementの新機能によって、オープンなハイブリッドクラウドの能力がさらに拡張される結果、イノベーションに向けた共通の基盤がオンプレミスのデータセンターからエンタープライズネットワークの隅々に至るまでにもたらされる」と述べている。
また、Red Hatは7月、同社のアカデミックサブスクリプションプログラムを利用できる研究機関や学術関連組織を拡大している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。