アプリ市場データプラットフォームを提供するApp Annie Japanは、「モバイル市場年鑑2022」を発表した。
これによると、2021年に消費者がモバイルに費やした時間が過去最高の3.8兆時間に達したという。
同社は、滞在時間、ダウンロード数、収益など、ほぼすべてのカテゴリーでモバイルが記録を更新し続けており、大画面デバイスは徐々に衰退しているとしている。
また上位10カ国のモバイル市場では、1日あたり4.8時間という時間がモバイルに費やされたという。また消費者がアプリに費やした金額は1700億ドルとなり、2020年から19%も増加している。アプリのダウンロード数は前年同期比5%増の、2300億ダウンロードに達した。
さらに消費支出が1億ドル(約115億円)以上のアプリ数は20%増加し、「TikTok」の台頭(中国を除く全世界で90%の増加)により、モバイルの消費時間の70%は、ソーシャル、写真、ビデオのいずれかのアプリで占めている。フード&ドリンクアプリは1940億セッションを記録し前年比50%増となっている。
そのほかのトピックでは、アプリパブリッシャーは新たに200万本のアプリおよびゲームをリリースし累計で2100万本に到達した。またマッチングアプリへの消費支出は42億ドルを超過し、2019年比55%増となった。くわえてメタバースの影響で、主要アバターアプリが前年比160%の飛躍的な成長を遂げているという。
さらにショッピングアプリの利用時間は1000億時間に達し、前年比18%増。モバイルゲームは、ハイパーカジュアルゲームの人気が追い風となり、15%増の1160億ドルに達した。Identifier for Advertisers(IDFA)の取得が制限される中でも、広告費は前年比23%増の2950億ドルに達し、2022年には3500億ドルを超える見込みだという。