Microsoftが、「Windows 365 Enterprise」のパブリックプレビューで2月にリリースされた機能について明らかにしている。
「Azure Active Directory」(Azure AD)は、MicrosoftのID管理サービスやセキュリティサービスの中心的存在だ。今回、デバイスのアクセスなどを管理するための「Azure AD Join」の機能が、2021年夏にリリースされた「Windows 365 Cloud PC」に対応した。
Microsoftによれば、Azure AD Joinの機能は、Windows 365 Enterpriseのユーザーからの要望が圧倒的に多かった機能だという。Azure AD Joinを使用すると、オンプレミス版Active Directoryのインフラがなくても、Cloud PCをデバイスとしてAzure ADに参加させられるようになる。
Microsoftは、「この機能は、Windows 365の一般提供が開始されて以来、最も要望の多かった機能だ」と述べている。
「Cloud PCの参加タイプオプションにAzure AD Joinを使用すれば、このサービスを使用するために既存のAzureインフラストラクチャーを必要とすることはなくなり、Azure ADのユーザーだけで利用できるようになる」
この機能は現在、パブリックプレビューで提供されている。これが導入されたことで、Azureのサブリスクリプションがなくても、Cloud PCをプロビジョニングできるようになった。「Microsoft Endpoint Manager」の管理センターから行える。
またMicrosoftは、Cloud PCの設定時に選択できる言語を拡充し、利用できるデフォルトローカル言語が38種類になった。
今後は、管理者がプロビジョニングポリシーを作成する際に、Cloud PCに「Language & Region」パックがインストールされるよう設定できるようになる。
また、Windows 365の2月のアップデートで、新しくサポートされるリージョンが2つ(「米国中部」と「ドイツ中西部」)追加されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。