凸版印刷は、複数の異種ロボットを遠隔集中管理するデジタルツインソリューション「TransBots」を活用した看護業務支援ロボットの実証を1月25日に湘南鎌倉総合病院で実施した。TransBotsは、複数の用途が異なるロボットを一括で遠隔から制御できる。
TransBotsのVRシミュレーター画像(左)、複数の異種ロボットを同時に操作する様子(右)
実証では種類の異なる複数台の看護業務支援ロボットをTransBotsに接続し、実際の病棟内を自律移動させて病室や検査室への受付/案内業務や医療従事者の看護業務を支援した。
その結果、実運用に向けた技術的な課題を把握し、ロボットによる看護業務支援の可能性を確認できた。また看護師など医療従事者から、簡易業務へのロボット導入に対する課題も聞き取れたという。
実証に当たっては、医療従事者へのヒアリングと現場観察から、ロボットによる看護業務支援サービスのシナリオを設計して病棟内のリスクアセスメントを実施した上で、サービス内容の妥当性の検証やロボット起因のリスク分析・技術的課題を洗い出した。看護業務支援のシナリオ設計といった一連のサービスデザインは、九州大学 共創学部 准教授の徳久悟氏の監修のもと行われた。
実証実験で使用したロボット