Microsoftは、「Microsoft Teams」の改善された検索機能や、「Customer Lockbox」(カスタマーロックボックス)対応などを順次リリースしている。
Teamsの「Microsoft Search」による検索結果は以前より整理され、検索結果のサマリーはよりコンテキストを反映したものになっている。また、「OneDrive」から「Word」まで、Microsoftのサービス全体でファイル、コンテンツ、人を見つけるためのフィルターも改善されている。
Microsoftは「Windows 11」をよりコンシューマーが使いやすいOSにするため、検索機能の改善に取り組んできた。また、Teamsのチャット機能をWindows 11に統合し、機能が豊富なTeamsを消費者にとってなじみやすいものにしようとしている。
また、Teamsで新たにCustomer Lockboxが順次導入されている。Microsoftは数年前からこのコンセプトを「Office 365」で採用している。Microsoftのサポートエンジニアが、サービスのサポート対応時にも、ユーザーの承認がなければ、顧客のコンテンツにアクセスできないようにすることができる。
Customer Lockboxのサポートページによると、Customer Lockboxは「Exchange Online」「SharePoint Online」「OneDrive for Business」、そしてTeams内のデータへのアクセス要求をサポートする。「Customer Lockboxにより、ユーザーの明示的な承認がない限り、Microsoftがコンテンツにアクセスしてサービス業務を行うことができない」と説明されている。
Customer Lockboxの対象となるコンテンツは、電子メール、「SharePoint」「Skype for Business」、インスタントメッセージや音声会話などだ。Teams内のテキスト(個人間チャット、グループチャット、共有チャネル、プライベートチャネル、ミーティングチャット)、Teamsチャットとチャネル内のアプリやボットのデータ、Teamsのアクティビティーフィード、SQLコンテナーなどのデータなども対象となる。
このほか、3月のアップデートには、ウェビナーの招待を自動化する機能もある。参加者が登録すれば、ウェビナーの招待が自動でカレンダーに追加される。また、「iOS」「Android」でカレンダーの「Day」ビューを利用できるようになり、予定されている会議やイベントのみでなく、1日の中で空き時間と忙しい時間を確認しやすくなる。
また、「iPhone」ユーザーはビデオを利用中でも、ミーティングのリマインダーや招待に自動応答できるようになった。医療業界などで特に役立つ機能だとMicrosoftは説明している。
さらに、Teamsのライブキャプションが、仮想デスクトップインフラ(VDI)の「Azure Virtual Desktop」や「Windows 365」でサポートされるようになった。OneDriveやSharePointに保存された会議の記録を自動で期限切れにすることができる機能も用意されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。