Microsoftは、グループコラボレーションプラットフォーム「Teams」の音声機能および映像機能の改善に継続して取り組んでいる。米国時間6月13日には、要望の多かったエコーキャンセルなど、Teamsでの音声を改善する複数の機能を発表した。
Microsoftは先ごろ、Teamsのバックグラウンドノイズ抑制機能の提供を拡大した。今回はエコーキャンセル機能のほか、音響の悪い場所で音声を調整する機能や、ユーザーが中断されることなく同時に話したり聞いたりできるようにする機能などを発表した。
Microsoftによると、Teamsは機械学習を利用してスピーカーからの音とユーザーの声の違いを聞き分けるという。これは、ユーザーがマイクをスピーカーに近づけすぎて、入力デバイスと出力デバイスの間で音声がループしてしまう問題の緩和に役立つ。このエコーキャンセル機能によって、参加者が発言しにくくなったり、複数の人が同時に発言できなくなったりすることはないという。
Teamsではまた、入力された音声信号を機械学習モデルで音声に変換することで、洞窟の中で話しているように聞こえてしまう残響を軽減できる。
さらに、3万時間分の音声サンプルを使って学習させたモデルを利用し、自然な会話における「割り込みやすさ」を改善するという。
Microsoftは、これらのモデルを学習させるためのデータセットに顧客データは含まれていないことを強調している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。