トヨタ自動車は、クラウド調達・購買管理システムの「SAP Ariba」を採用した。SAPジャパンが発表した。
トヨタ自動車は、2021年からSAP Aribaの見積機能を利用していた。今回はその活用範囲を広げ、IT情報部門における調達・購買領域で採用された。
今回の採用で、法規制対応などの新規要件が発生する度にシステム改修を行う必要がなくなる。また、紙や手作業がデジタル化され、同社における業務の効率化、ペーパレス化が促進される。さらに、2020年から財務会計システムとして利用する「SAP S/4HANA」との業務プロセス横断でのシステム連携による相乗効果も期待できるという。
SAP Aribaは、調達から契約、購買発注、請求処理までを1つのプラットフォームで実現するクラウドソリューション。サプライヤー管理機能や分析機能、バイヤーとサプライヤー向けのビジネスプラットフォーム「SAP Business Network」が提供される。これにより、企業の調達・購買プロセスが一元化される。また、標準化されたデジタルワークフローにより、効率の向上、コンプライアンスの強化、全社的な支出の可視化の支援が可能となる。