弁護士ドットコムは7月27日、クラウド契約サービス「クラウドサイン」に新機能の「AI契約書管理」を追加し、8月3日に提供を開始すると発表した。これを機に“契約マネジメントプラットフォーム”としての位置付けを強化すると表明している。
クラウドサインは、「紙と印鑑」を「クラウド」に置き換え、契約作業をPCだけで完結できるウェブ完結型クラウド契約サービスとして2015年10月に提供が開始。現在、導入社数130万社、累計契約送信件数が1000万件を超える電子契約サービスに成長している。
一方、クラウド上で契約締結することが増えてきたことから、紙で締結した書類との一元管理の問題が顕在化してきているという。さらに、電子帳簿保存法の改正などの社会変化もあり、締結した書類の期限を適切に管理することなどの契約マネジメントの要望も増えてきたと弁護士ドットコムは述べる。
クラウドサインはこのような課題を解決するため、過去の契約を含めた一元管理を可能とする契約マネジメントプラットフォームとして生まれ変わる。その手始めとして、新機能の「AI契約書管理」を8月3日より提供するという。
クラウドサインのユーザーは現在、契約締結後にそれぞれの「契約日」「契約相手名称」「取引金額」などの契約書の情報を手元にあるリストや台帳、クラウドサイン内に手入力している。AI契約書管理はこのような契約書情報をシステムで解析し、クラウドサインへ自動反映する。これにより、契約書管理実務の大幅な効率化や検索性・一覧性の向上を実現するという。
これまでのクラウドでの契約締結機能だけでなく、AI契約書管理機能、契約書の自動振り分けを実現したスマートキャビネット機能など、さまざまな契約管理機能を加えることで、企業・自治体のさらなるデジタルトランスフォーメーションを支援すると同社は説明する。
契約マネジメントプラットフォームのイメージ