セールスフォースと大阪府、福祉分野のスマート化で連携--DX人材の育成など図る

大場みのり (編集部)

2022-09-09 16:56

 セールスフォース・ジャパン(Salesforce)と大阪府は9月9日、「スマート福祉の実現に向けたDX人材の育成と業務改善等に関する協定」を締結した。両者は、ITを活用して大阪府の福祉分野をスマート化し、府民へのサービス向上に取り組む。

 大阪府は2022年、府庁や市町村のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「大阪DXイニシアティブ」を発足。福祉分野では少子高齢化やコロナ禍といった課題がある中、府民のクオリティーオブライフ(QOL:生活の質)の向上が求められており、サービスや業務をデジタル化することで、府民の利便性向上や職員・市町村・事業者の負担軽減などを行うことが必要だとしている。

 今回の協定締結によりSalesforceは、大阪府における福祉分野のスマート化に向けて、ITを活用した業務支援、DX人材の育成、有事への対応支援を行う。

 具体的には、福祉分野の業務における関係者・役割・プロセスの精査を手助けし、顧客関係管理(CRM)ツールや顧客データ基盤を活用して業務改善について助言する。また、福祉部の職員を対象に、業務改善のための基礎知識やスキルに関する研修を行い、部内のIT化を率いる職員を育成する。加えて、新型コロナウイルス感染症や自然災害など、有事への対応で生じる新規の業務を効率的かつ効果的に実施するための相談に乗るとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    生成AI活用の潜在的なセキュリティリスクに準備しておくべき「6つの戦略」とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]