富士通が仏企業と協業--食品に含まれる汚染物質の成分分析に向け

NO BUDGET

2022-09-21 13:04

 富士通と仏Phytocontrol Groupは、食品に含まれる汚染物質の成分を分析するサービスの提供に向け、戦略的協業に合意した。

 これに基づき、富士通の高度なコンピューティング技術を誰でも容易に利用できる「Fujitsu Computing as a service」(CaaS)上で、Phytocontrolのクロマトグラフィー質量分析法と富士通の人工知能(AI)技術を活用した成分分析サービスを2023年度にグローバルで提供する。

成分分析サービスの提供イメージ
成分分析サービスの提供イメージ

 CaaSは、スーパーコンピューターや「デジタルアニーラ」などの高度なコンピューティング技術に加え、AIなどのソフトウェア技術を誰もが容易に利用できるというサービス群。2022年10月から国内での展開を予定しており、2023年度に順次グローバル展開を目指している。

 Phytocontrol Groupは汚染物質の分析を主軸とする企業。富士通と同社は、2020年に食品や水に含まれる汚染物質の成分分析プロセスを自動化するAIシステムを開発し、自動化前と比べて1サンプル当たりの生データ抽出から結果検証までの分析時間を5分の1に短縮し、人為的ミスも低減させた。

 この成分分析サービスは、まず食品会社や流通業者、規制当局などへ提供する。その後ヘルスケア、化粧品業界など幅広い業界へ適用し、欧州をはじめとするグローバルへ展開する予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]