Microsoftは、「Microsoft Teams」の新たな法人顧客向けサブスクリプションサービスである「Microsoft Teams Premium」のプレビューを開始した。
提供:Microsoft
同社は、Teams Premiumを利用すれば「1対1や大規模な会議、仮想予定、ウェビナーといったあらゆる会合のパーソナライズ、インテリジェンス、安全性が強化される」とうたっており、Teams Premiumでできることとして、企業のブランドの強化や、AIを活用した会議の生産性向上、高度な会議保護機能の利用、高品質なウェビナーの開催、仮想予定機能の利用などを挙げている。
具体的には、次のような機能が利用できるようになるという。
- パーソナライズ機能の強化:IT管理者がセキュリティ設定を含む会議オプションのテンプレートを用意できるカスタム会議テンプレート(1月以降にロールアウト)やカスタムポリシーパッケージ、会議に表示するロゴや画像、色などを指定できるカスタムブランディング機能(1月にプレビュー開始)、Togetherモードのカスタマイズなどが利用できる。
- インテリジェンス:40種類の言語でのキャプションのライブ翻訳やインテリジェント要約を利用できるほか、顧客とのTeamsを使った会議の満足度を向上させ、柔軟なスケジューリングや予定の管理を可能にする「仮想予定」機能や、高度なウェビナー機能などを利用できる。ウェビナーを充実させる機能には、登録のワークフローの改善や、仮想的な出演者控え室での出演者同士のコミュニケーションの実現、参加者に表示される情報の管理などがある。
- 高度な会議保護機能:エンドツーエンドの暗号化、ウォーターマークの付与、録画できる参加者の指定、Teamsのミーティングチャットからのコピーアンドペーストの禁止などを行える。Microsoft 365 E5の顧客は、秘密度ラベルを使用して会議保護オプションを設定することもできる。
プレビューはすでに利用可能になっており、「Microsoft 365」の管理センターから登録できる。一般提供の開始時期は2023年2月で、Microsoft 365や「Office 365」のライセンスを所有している顧客が、追加サービスとしてTeams Premiumを利用する形になる。最終的な価格は未発表だが、MicrosoftのTeams Premiumに関する「よく寄せられる質問」によれば、プロファイルあたり月額10ドルを予定しているという。