2023年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
日本情報通信 代表取締役社長執行役員 桜井伝治氏
日本情報通信(NI+C)は、創立から一貫して、情報通信の先進技術により社会の発展に貢献することを企業理念に掲げ、お客さまの経営革新をサポートしてきました。
2022年は記憶の新しいところでは、サッカーワールドカップが開催され、日本代表が強豪を破り決勝トーナメントに進出するなど明るい話題もありましたが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や記録的な円高による物価上昇の影響など、激動の一年でもありました。
間もなく新型コロナ発生から3年になろうとしていますが、まだ終息が見通せない状況です。このような状況のもと、NI+Cはハイブリッドな働き方の定着を図り、健康経営を促進してきました。
具体的な施策として、従来の本社オフィススペースを半減し、テレワークを継続しつつ、一人一人に合わせたハイブリッドワークスタイルを実現する新オフィス「NI+C Garden」を開設しました。また、“働く時間の選択”に加え、“働く場所の選択”を「どこでもオフィス」として制度化し、社員がその生活、仕事内容に合わせて、最もパフォーマンスが上がる働き方を選択可能としてきました。その結果、テレワーク実施率は80%を継続的に上回っています。
今日の技術変化の激しい状況において、社員一人一人がクラウド、人工知能(AI)、データアナリティクス、情報セキュリティ、アジャイル開発など、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に必要な新たな技術に対応していけるようリスキリングにも積極的に取り組んでいます。
リスキリングを進めるに当たっては、まず社内の有スキル者を中心に(1)今後の技術動向を議論し、(2)必要なスキル・資格を明確にし、(3)カリキュラムを作成した上で、(4)コーチ役となり、他の社員の資格取得をサポートしてきました。その結果1年間で約500人を超える資格取得者が新たに誕生しました。今年もお客さまのビジネス変革のパートナーとしてお役に立てるよう、プロフェッショナルとして継続的なスキル向上に努めていきます。
さらに、DX時代の人材戦略としてリスキリングを開始しました。NI+Cグループ施策として、全社員が取り組むことにより、人材育成と共に組織を越えた社員間のコミュニケーションの活性化を図っております。DX人材として必須と考えられるスキルについて目標となる資格を定め、社員の中から育成リーダーを選出し、1000人の合格者を目指しています。今年もお客さまのビジネスに寄り添えるよう、プロフェッショナルとして継続的なスキル向上に努めていきます。
ダイバーシティー&インクルージョンの活動としては、女性活躍推進施策を推し進め、女性管理者比率を5ポイント上昇させましたが、管理者に占める女性比率は11%にとどまっており、引き続き強力に推進していきます。昨年は障がい者自立推進機構が運営する「パラリンアート」のオフィシャルパートナー契約の締結をしたほか、LGBTQ+に対する理解を深める活動も推進し、「PRIDE指標2022」において最高評価の「ゴールド」を受賞しました。今年も誰もが自分らしく働き、輝ける社会を目指して取り組んでいきます。