NECは3月29日、パッケージソフトウェアとクラウドサービスで提供するPCの顔認証製品「NeoFace Monitor」の最新版を発表した。運用管理性を改善している。
パッケージソフトウェアの最新版となる「NeoFace Monitor V7」では、管理者の操作性や運用性の向上を図った。従来版では、分かれていた利用者IDやICカード情報などの利用者情報の項目を最新版では統合ユーザーインターフェースに刷新し、管理者が一覧で把握したり、設定情報の登録や更新を一元的に行ったりできるようにした。利用者情報を管理する際に使用するCSVファイルも従来版では項目ごとに分かれていたが、最新版ではユーザーインターフェースと同じく1つのCSVファイルで行えるように統合した。
操作性や運用性を改善した利用者情報管理インターフェース
また、利用者の人事異動や休職・出向などの変化に合わせて一時的に対象者の認証利用を停止できるほか、退職者などのユーザーIDを削除する際に認証ログも削除できるようになり、個人情報に配慮できるとする。
クラウドサービス最新版の「NeoFace Monitor R1.3」では、新たに「Microsoft Azure AD join」に対応し、中小企業など「Azure Active Directory」(Azure AD)のみを利用する組織でも顔認証クラウドの導入を容易にしている。これにより、「Microsoft Intune」と「Windows Autopilot」を使用したクラウド経由でのPCへのNeoFace Monitorの自動配布も行えるようになっている。
クラウドサービスでは「Microsoft Azure AD join」に対応
NeoFace Monitor V7は4月10日に受注と提供を開始し、価格はPC1台当たり1万7800円から。NeoFace Monitor R1.3は6月下旬に受注と提供を開始する予定で、利用料は月額換算で1ユーザー当たり300円。なお、クラウドサービスは初回購入時に最低12カ月間かつ10ユーザー以上の利用権の購入が必要で、購入前に1カ月の無償トライアルを行える。