UCCホールディングスは、需給・製造・在庫・出荷などのサプライチェーンデータの一元化・可視化を目的に、業務アプリケーションのSaaS基盤である「Oracle Fusion Cloud Applications Suite」を採用した。日本オラクルが発表した。
今回の採用には、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」とその製品群である、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management (EPM)」と、「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)」が含まれる。
グローバルに事業展開しているUCCグループは、経営環境の変化やサービス変革などへの対応に加え、ビジネスデータがアプリケーションごとに散在していることによる、需給計画やパートナーを含めた在庫管理への影響を課題としていた。こうした課題を解決するため、複数のソリューションを比較し、今回の採用に至った。
選定にあたり、同グループでは、SaaSによってプロセスを標準化していく領域と、独自の戦略に基づき差別化を進める領域を、疎結合なシステムとして単一のクラウド基盤上で構築できる点を評価した。また業務領域・拠点ごとに柔軟なシステム導入・拡張ができ変化への対応力が高い点、ビジネスプロセス全体を横断した業務の連携とデータの一元化を実現できる点も採用ポイントとなった。
さらに今回の採用によって、ERPのグローバル展開、国内外の工場再編成などにも柔軟に対応できるとしている。