Gallupの調査によれば、米国の従業員の約42%がハイブリッドワークをしている。週に1日か2日はオフィスで勤務し、ほかの日はリモートで働くといった具合だ。
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また、ノートPCやスマートフォンによって仕事とプライベートの境界線が曖昧になったため、従業員が出先から個人用のデバイスや仕事用のデバイスから「Slack」のメッセージに応答したり、電子メールを送信したり、企業の機密情報にアクセスしたりすることが増えた。
米ZDNetは、何人かの専門家にインタビューを行い、リモートワークやサイバーセキュリティの落とし穴や、従業員と雇用主が致命的な事態を避けるためにはどうすればいいかを尋ねた。
この記事では、リモートワーク環境の安全性を損なうありがちな問題をいくつか挙げ、その対策について説明する。
従業員へのアドバイス
- 個人用のデバイスで仕事をしない
ありがちなシナリオ:あなたは今週、すでにオフィスに2回通勤しており、週の残りは実家で過ごそうと思っている。あなたは仕事用と個人用のノートPC両方を持ち運ぶのが嫌なので、個人用のノートPCだけを持って行くことにした。これなら、仕事もできて、会社のIT部門がブロックしているソフトウェアやウェブサイトにもアクセスできる。
うまくいけば、おかしなことは何も起こらず、普段通りに仕事ができる。しかし最悪の場合、ハッカーがあなたの個人用コンピューターの防御を破って、業務上の機密資料にアクセスされてしまうかもしれない。悪意を持った攻撃者にログインIDやパスワードも奪われてしまい、会社の機密も危険にさらされる可能性がある。
解決策:この種のセキュリティ侵害は、企業の情報や個人情報が盗まれることにつながる。従って、どのような環境であってもデータを守れるよう、仕事用のコンピューターを持ち運ぶべきだ。