日本マイクロソフト、ソフトバンク、Facebook Japan(Metaの日本法人)、東京エレクトロンデバイス、VISITS Technologiesは6月20日、ビジネスアイデア&ハッカソンコンテスト「IDEACTIVE JAPAN ひらめきアイデアコンテスト」に関する記者説明会を開催した。同コンテストは、持続可能な開発目標(SDGs)やXR/メタバース、宇宙産業など6つのテーマで社会課題を解決するアイデアを募集する取り組みとして2022年9月に始まり、6月24日には最終審査が予定されている。
日本マイクロソフト Azureビジネス本部 Digital Application Innovation & Space GTM Leadの石坂誠氏は、『日本の弱みこそ強み』と思わせる学びの姿勢。ワークショップをリアル開催した際は自発的なアクションを起こせない人も多くいたが、グループ内でアイデアを出し合ううちに短時間で覚醒する人が続出した」とこれまでの活動を振り返った。
日本マイクロソフト Azure ビジネス本部 Digital Application Innovation & Space GTM Leadの石坂誠氏
IDEACTIVE JAPAN ひらめきアイデアコンテストは、世界を変えるビジネスアイデアを創造する試みである。東京エレクトロンデバイス クラウドIoTカンパニー バイスプレジデントの西脇章彦氏は「5Gなどの通信技術やクラウドサービスが普及し、誰でもコンピューターネットワークを使える環境が整備された。新しいビジネスアイデアを形にして事業をスタートしやすい土壌がある」と述べ、兆円単位のビジネスを作り上げる可能性に言及した。
東京エレクトロンデバイス クラウドIoTカンパニー バイスプレジデントの西脇章彦氏
日本マイクロソフトは全国の「Microsoft Base」やITツール/プログラムで支援し、ソフトバンクはデジタル変革(DX)の経験や知見、5G網の検証環境を提供。Facebook Japanはコミュニティーやメタバースの構築支援、VISITS Technologiesは創造力やアイデアの価値を定量化する技術を提供し、東京エレクトロンデバイスはIoTビジネス共創ラボとして新たな共創の場を提供してきた。
24日の最終審査で最優秀賞を得た参加者は、賞金1000万円と5000万円相当のクラウド技術支援を得られる。おそらく、「Microsoft for Startups」の支援プログラムを受ける仕組みだろう。その後もアイデアの具現化、事業化と続く。
なお、このプロジェクトは60超の企業と団体が後援している。その理由として、西脇氏は「一緒に日本を元気にしていこう、もしくは新しいビジネスや人材を育てていこう、という姿勢に共感いただいた」と説明した。また、石坂氏は「われわれだけではリーチできない方々に知っていただく機会を得た。特に地方は参画企業のパートナーエコシステムが効いている」と複数社が集う価値を語った。
代表的な支援企業・団体
ソフトバンク 法人プロダクト&事業戦略本部 データ・クラウドビジネス推進部 部長の深堀菜生氏は、最終審査の見どころとして「宇宙分野ならデブリ(宇宙ゴミ)をAI(人工知能)搭載のエッジコンピューターでリアルタイムに監視するアイデアなど盛りだくさん」だと紹介した。当日の様子はYouTubeの公式チャンネルで視聴可能となっている。
ソフトバンク 法人プロダクト&事業戦略本部 データ・クラウドビジネス推進部 部長の深堀菜生氏