ワークスアプリケーションズは8月21日、固定資産管理システム「HUE Asset」とクラウド型ERPサービス「Microsoft Dynamics 365」の連携を開始したと発表した。
大手企業の固定資産業務では、国内の税制に沿った償却計算や税務申告、特にメーカーは工場設備の親子資産管理、小売企業は店舗ごとの減損兆候判定など、業種・業態に応じて多岐にわたる業務要件が求められている。
海外ベンダーが開発しているERPを用いて国内外の基幹システムを統合する場合、こうした日本独自の業務要件に対応するための別のソリューションとのつなぎ込みが発生しやすく、ERP導入時に切り出して対応をするケースもあったという。
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そこで同社は、日本での固定資産管理に特化したHUE Assetと、グローバルで展開されている「Dynamics 365 Finance」を標準ツールで接続可能にし、システム構築時のシームレスな連携を実現する。資産の償却や除売却仕訳のほか、リースや不動産の支払連携、マスターの同期、購買・買掛金データに基づく建設仮勘定の計上など、大手企業の要件水準に対応するとしている。
ワークスアプリケーションズと日本マイクロソフトは、今回の製品連携によりパートナーとしてのソリューション提供を強化していく。共催セミナーの開催やパートナー企業との連携など販売面での強化も図る。