NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は、造船業界向けクラウド型設計/製造ソリューション「GRADE/HULL Cloud」と「Beagle Cloud」の提供を開始したと発表した。
両サービスでは、オンプレミス型として提供してきた船殻の機能設計~生産設計を行う3次元コンピューター支援設計/コンピューター支援製造(CAD/CAM)システム「GRADE/HULL」と、生産計画の可視化・効率化・精度向上に貢献する造船業界向け3Dデータ活用ソリューション「Beagle」をクラウド環境で利用できる。クラウド化により、操作端末に縛られないほか、保守運用のコストを低減する。
GRADE/HULL CloudとBeagle Cloudの画面イメージ
両サービスを利用することで、造船所と船主、海運会社、機器メーカー、設計外注企業間で3D CADデータを用いた連携が可能になる。これにより設計・製造の各現場における設計/確認作業を相互に実施でき、時間短縮による効率化、設計ミスやチェック漏れなどの低減につながる。
クラウドネットワークによる接続のため、操作端末の制限がなくタブレットやスマートフォンなどからも利用できる。ライセンスの利用期間と利用数は、構造設計の繁閑に合わせた柔軟な増減の契約が可能。オンプレミス型で負担していた保守コストも不要となる。
NDESは今後、両サービスに塗装計画検討への対応をはじめとしたBeagleの拡張プラグイン追加や、GRADE/HULLとBeagleのバージョンアップを反映するとしている。