2022年以降、人工知能(AI)は未来を先取りした概念から現実的なツールへと発展し、AI生成アートの作成、チャットボットによる人間のような会話のやりとり、さらには裏庭にいる鳥の種類を鳴き声だけで判別することなどが可能になっている。
しかし、昨今のAIブームにより、ワークフローだけでなく私生活も楽にする可能性を秘めたアプリやツールが登場した。GartnerのアナリストでAIの専門家であるWhit Andrews氏は米ZDNETに対し、AIには平準化効果があり、その効果は強まる一方だと述べている。
「不慣れな慣用句で自分を表現することに尻込みしている人たちについて考えてみてほしい。それは絵や地図を描くことかもしれないし、概念を説明することかもしれない」とAndrews氏。「生成AIや他のAIアプリケーションによってそれが容易になり、均一性が大いに高まった」
平準化効果の拡大には、すでに強固な基盤がある。というのも、2023年に入ってから150種類以上のAIチャットボットアプリがリリースされているからだ。
ほとんどは「ChatGPT」のような有名なアプリやソフトウェアだが、以下で紹介する6つのアプリは、時間と予算の管理、スキルセットに合わせたフィットネスルーチン、さらにはマインドフルネスに非常に役立つと感じている。これらのアプリをいくつか自分の生活に取り入れてみて、紹介する価値があると思った。
「Reclaim.ai」
時間管理用の「Google Chrome」拡張機能
1日に十分な時間があると思えることはないが、Reclaim.aiなら、刻々と変化するスケジュールの中でそのような時間枠を見つけられる可能性がある。このアプリはAIを使用して、仕事と私生活の間の時間を見つけて、やるべきことや目指そうとしている健康的な習慣を組み込む。
提供:Allison Murray/ZDNET
会議を自動的にスケジュールする機能や、特定のプロジェクトに集中するための時間を確保する機能もあるが、筆者がこのAIツールで気に入っているのは、習慣をスケジュールにする機能だ。Reclaim.aiはスケジュールに柔軟性を持たせて、毎日午後2時に散歩に行くように指示するのではなく、カレンダー内の他のイベントに合わせて自動的に散歩の予定を設定し、直前に会議が入った場合には、散歩の予定を調整し直すこともできる。
AIを使用して毎週の優先順位に合わせた完璧なスケジュールを自動作成することで、仕事のタスクと、もっと生活に取り入れたいが時間がないと思っていた習慣の両方を、順調に進められるようになる。
このアプリは現在、「Google Calendar」としか連携しないが、将来的には「Microsoft Office 365」との統合もあるかもしれない。