デスクワーカーを分類する5つの働き方タイプ--Slackが1.5万人超を調査

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2023-11-17 06:30

 誰かと協力しながら働く環境にいたことがある人なら、仕事のチームを構成するメンバーは、それぞれが違った強みや、アプローチや、個性を持っていることを知っているはずだ。Slackが新たに実施した調査では、職場で働く人々が5つのペルソナに分類できることが明らかになった。

5つのペルソナイメージ画像
提供:Ralf Hiemisch/Getty Images

 SlackがYouGovと協力して、オフィスで働く従業員1万5000人以上を対象に実施したこの調査では、職場にいる人々の個性について調べた。

 その結果、職場にいる人々は「探偵型」(30%)、「出張戦士型」(22%)、「ネットワーカー型」(22%)、「問題解決者型」(16%)、「表現者型」(10%)の5つペルソナに分類できることが明らかになった。ぜひ、自分がどれに当てはまるか考えながら、続きを読んでほしい。

 最も数が多かったのは、調べ回ることが好きで事情に通じている探偵型だ。このタイプの人たちは、できる限り多くの知識を集め、自分が見出した解決策を他の人と共有しようとする。

 探偵型の人たちは、自分のことをきちんとした性格だと考えており(93%)、自分で物事を解明することを好んでいた(91%)。

探偵型の特徴を示す円グラフ
同僚からは、情報を探し集めるのが得意(探偵型38%/従業員全体19%)で、会社で起こっていることは何でも知っている(同54%/29%)とみられている
提供:Slack

 一方、出張戦士型の人々は、場所や時間を問わずに働くことができ、柔軟性が成功の鍵だとだと考えている。

 柔軟性を重視していることを反映してか、出張戦士型の人々の89%は、自分のデスク以外の場所で働いている(従業員全体の平均は60%)。またこのグループは、自分は順応性が高いと考えており(81%)、どこにいても同僚とのつながりを作ることを得意している(28%)。

出張戦士型の特徴を示す統計の円グラフ
同僚からは、どこからでもオンラインで同僚とのつながりを作るのが得意で(出張戦士型28%/従業員全体15%)、新しい場所で仕事をしている可能性が高い人(同28%/11%)だとみられている
提供:Slack

 Slackによれば、ネットワーカー型の人々は、協調性が高く、常にメモや記録を取り、それをみんなと共有することで、チームが仕事をスピードアップし、成功のために必要な情報を把握できるようにしようとする。

 このグループの過半数(67%)は、自分は外向的であると考えていた(従業員全体では44%)。またネットワーカーの78%は、同僚と友人になれると考えている。

ネットワーカー型の特徴を示す統計の円グラフ
同僚からは、必要な情報を他の人に伝えるのが得意で(ネットワーカー型66%、従業員全体36%)/チームや部門を超えた友人がいる可能性が高い(同66%/33%)とみられている
提供:Slack

 反復作業を非常に嫌う問題解決者型は、何にでもノウハウやコツを持っていて、自分や同僚が仕事を効率的にこなすのに役立つツールに魅力を感じる人々だ。

 このグループの人々は、時間を節約することや、新しいツールを見つけることに熱心で、92%が自分はテクノロジーをいち早く採用するタイプだと考えており、77%がAIに期待を寄せていた。さらに、問題解決者の43%は、将来的にAIを利用するチャンスを見つけたいと考えていた。

問題解決型の特徴を示す統計の円グラフ
同僚からは、タスクを効率化するのが得意(問題解決型61%/従業員全体29%)で、新しいテクノロジーをいち早く採用する傾向が強い(同62%/22%)とみられている
提供:Slack

 最後の表現者型の人々は、堅苦しくない人間関係を好み、楽しく視覚的なコミュニケーションを求めるタイプであり、仕事のコミュニケーションでも絵文字やGIF画像を多用する。

 表現者型の人々の多く(46%)は、職場でのコミュニケーションは楽しく、気軽なものであるべきだと考えており、72%がコミュニケーションに絵文字やGIF画像を使っていた。

表現者型の特徴を示す統計の円グラフ
同僚からは、オンラインでつながりを作るのが得意で(表現者型39%/従業員全体15%)、楽しい絵文字を使う可能性が高い(同21%/5%)とみられている
提供:Slack

 Slackによれば、多くのチームは異なるペルソナのメンバーから構成されており、お互いのペルソナについて理解すれば、自分たちのニーズに合ったコミュニケーションスタイルを見つけるのに役立つという。

 Slackの調査およびアナリティクス担当シニアバイスプレジデントを務めるChristina Janzer氏は、「今回の調査から、どの業種や国・地域にも、1 人として同じ働き方をする人はいないことがわかりました。つまり、従業員一人ひとりの強みを発揮できるような環境を用意することが重要になります。そこに役立つのが、例えば Slack のような柔軟なプロダクティビティプラットフォームです」と述べている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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