Dataiku Japan、「Dataiku V12.5」で日本語GUIの提供を開始

ZDNET Japan Staff

2024-02-01 11:01

 人工知能/機械学習(AI/ML)向けの基盤システムを提供するDataiku Japanは2月1日、「Dataiku V12.5」でグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の日本語化を開始すると発表した。これによって、日本企業のデータ/AI活用の促進を狙う。

 Dataikuは、2021年に日本での事業を開始し、2022年3月に日本法人のDataiku Japanを設立した。同社のAI基盤システムは、データの取り込み/準備/可視化、生成AIの利用、モデルの開発、DataOps、モデルの監視と運用(MLOps)、ガバナンスといったデータパイプラインに必要な機能をカバーする。同社では「Everyday AIプラットフォーム」と呼んでおり、データ専門家やビジネス部門が日々の業務にデータを取り組んでいくことができるとしている。

 発表によると、世界中で600以上の企業が同社の基盤システムを利用し、予知保全やサプライチェーン最適化、精密工学における品質管理、マーケティング最適化、生成AIなど多様なユースケースを推進しているという。日本でも、多数の企業がデータ活用の全社的な展開を目指しているとのこと。

 GUIの日本語化は、既存ユーザーや導入検討ユーザーなどから強く要望されていたといい、Dataiku V12.5から順次提供を始める。第1弾となる今回は「フロー」と「準備レシピ」が対象となる。バージョンアップごとに適用範囲を広げ、最終的には製品全体の日本語化を実現する予定。

 Dataiku Japan カントリーマネージャーの佐藤豊氏は「企業におけるデータカルチャーを醸成しデータをポップなものにすることは、『Everyday AI, Extraordinary People』というタグラインにも表現されるDataikuのビジョンになる。Dataikuはデータ活用を阻むさまざまな障壁を取り除くが、GUIの日本語化によってまた一つ前進した」とコメント。

 さらに「今回、日本のお客さまからの強い希望に応えることで、Dataikuの日本市場に対するコミットメントを伝え、Dataikuのソリューションの国際競争力を強化してさらにお客さまをサポートしていく。より多くの日本の企業の皆さまに、データを楽しんで使っていただけることを大変うれしく思っている。またこれを機にパートナー企業との協業をさらに深め、共に、データおよび生成AIをはじめとするAI活用の進化に寄与していく」と意気込みを語った。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]