伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2月1日、SAPジャパンと共同で、伊藤忠商事にクラウド型の統合人材管理プラットフォームを提供したと発表した。同プラットフォームにより、サブシステムに分散していた人事情報を収集・一元管理し、集計と分析の柔軟性と拡張性が向上するという。
人的資本の充実を目指す伊藤忠商事は、従業員一人一人の能力の最大化に向けて、人材管理プラットフォームの構築を検討していた。
今回構築したプラットフォームは、人材管理ソリューション「SAP SuccessFactors」とアプリケーション開発ソリューション「SAP Business Technology Platform」(SAP BTP)を基に、外部SaaSサービスと連携して高い拡張性を実現した。従来オンプレミスで利用されていたシステムをクラウド上に構築したことで、社内でのインフラ基盤や機器の運用業務の負担軽減にもつながっているという。
複雑なデータパターンとなる人事発令や組織改編の業務、運用負荷が高い年末調整、運賃改定に伴う交通費管理などについては、SAP製品の標準機能を生かした開発が可能なSAP BTP上で機能拡張を行い、外部SaaSサービスと連携することで実現した。
CTCはSAPジャパンとのパートナーリレーションシップを一層強化し、伊藤忠商事のクラウド型統合人材管理プラットフォームの機能を拡充することで、同社の人的資本経営の推進に貢献するとしている。