海外コメンタリー

「SparkyLinux」--時代遅れのマシンを延命できる高速なLinuxディストロ

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2024-02-27 06:30

本記事のキーポイント

  • SparkyLinuxは無料でダウンロードでき、最新バージョンは7.2となっている。
  • SparkyLinuxは驚くほど高速に動作し、容易に使えるとともに、市場で最も信頼性が高いディストリビューションの1つ(「Debian」)をベースにしている。
  • 少しばかり退屈なディストリビューションに思えるかもしれない。

SparkyLinuxのデスクトップは、他のどのデスクトップと比べても容易に使用できる。
提供:Jack Wallen/米ZDNET

 Linuxを使用する多くのメリットの1つとして、他のOSにありがちな「計画的陳腐化」からの影響を受けないという点がある。現代の厳しいニーズには応えられない時代遅れのコンピューターがあったとしても、Linuxであればそうしたコンピューターに再び命を吹き込めるようなディストリビューションを見つけ出せるはずだ。

 とは言うものの、75MHz駆動の「Pentium」を搭載した大昔のマシンを地下室から引っ張り出し、埃を払った上で、日常的に使用するコンピューターに変身させられるというわけではない(そうしたマシン上で稼働できるディストリビューションを見つけることはおそらく可能だろうが)。ここで実際に言いたいのは、毎年OSのアップグレードが行われるたびに、そのシステム要件に目を通し、現在使用しているコンピューターをお払い箱にして高速で高価な新製品を導入するための検討をしなくても済むようになるということだ。

 この点でLinuxは頼もしい存在だ。そして「SparkyLinux」は、「LXQt」のような軽量デスクトップと組み合わせた場合に特に力を発揮する。筆者が使ってみたのはまさにこのデスクトップだ。SparkyLinuxが対応しているデスクトップ環境は以下の通りだ。

  • LXQt
  • MATE
  • Xfce
  • KDE Plasma

 また、最小限のGUIを搭載したエディションや、テキストのみのエディションさえ用意されている(このため、好みのデスクトップをインストールできる)。さらに、以下のような3種類の特別エディションも用意されている。

  • GameOver:ゲーム向け
  • Multimedia:オーディオ/ビデオ制作者向け
  • Rescue:システム復旧向け

 筆者はLXQtバージョンを試してみることにした。というのも、このデスクトップはあまりレビューされておらず、筆者自身もしばらく使っていなかったためだ。

 筆者の感想を述べる前に、まずSparkyLinuxとはどういったディストリビューションなのかを説明しておきたい。

SparkyLinuxとはどういったディストリビューションなのか?

 SparkyLinuxは、上述したようにDebianをベースにしている。そのゴールは、高い信頼性と、高速な動作、容易な操作を実現しつつ、カスタマイズ性を究極にまで推し進めた(約20種類のデスクトップ環境/ウィンドウマネージャーに対応している)Linuxディストリビューションを実現するというものだ。そして開発者らの努力によって、SparkyLinuxはほとんどの無線/モバイルネットワークカードに対応しているだけでなく、マルチメディア関連のコーデックすら網羅したディストリビューションになっている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]