前橋赤十字病院(前橋市)とシスコシステムズやユニアデックスは、院内ネットワークのセキュリティ対策とセキュリティ監視を強化するために、シスコの拡張型セキュリティ脅威検知および対応(XDR)ソリューション「Cisco XDR」を12月末に導入すると発表した。
3者は、医療機関に対するランサムウェア攻撃などの脅威に対して、データの保護と防御、攻撃時の早期検知が喫緊の課題だとする。院内は、電子カルテなどのシステムが接続する閉域網やインターネット、患者向けWi-Fiなど多様なネットワークが併存する複雑な環境で、効果的なセキュリティ対策を実現する上でも難しさがあったという。
前橋赤十字病院では、2023年度にバックアップとして、「Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)」をアプライアンスに採用するCohesityのソリューションを導入していた。ただ、サイバー攻撃などの脅威の検知・対応に課題があり、今回Cohesityとも連携可能なCisco XDRを導入することにした。
前橋赤十字病院では今後、Cisco XDRに含まれるネットワーク型の脅威検知および対応(NDR)の活用で、侵入する脅威の早期検知と対応を強化し、Cohesityのバックアップとの連携で重要なデータの保護も強化する。
また、Cisco XDRには、今後生成AIとのチャットによるセキュリティ運用業務の支援機能が追加される予定で、前橋赤十字病院もこの機能の活用を検討し、セキュリティ運用業務の効率化を目指していくという。